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売掛債権担保融資とファクタリングの違い。借入か、売却か

公開 2026-09-04更新 2026-09-04編集責任 大沼拓人(株式会社Lifalt)監修前

売掛金を使って資金を調達する方法は2つあります。売掛債権を担保に「借りる」のが売掛債権担保融資(ABLの一種)、売掛債権そのものを「売る」のがファクタリングです。似て見えますが、法律上の扱いも、コストの構造も、取引先との関係も違います。

法律上の扱い

売掛債権担保融資は金銭の貸付です。貸し手には貸金業登録が必要で、金利は利息制限法と貸金業法の規制を受けます。当サイトに掲載している売掛債権担保融資の取扱会社は、いずれも貸金業登録番号を公表しています。

ファクタリングは債権の売買です。貸金業法の対象外で、貸金業登録がなくても営めます。手数料率に利息制限法のような上限規制はありません。ただし、売買の形を取りながら実質が貸付と変わらない取引は、貸金業法違反として問題になることがあります。

コストの考え方

売掛債権担保融資のコストは金利です。当サイトで確認できた公表値では、Nクレジットファイナンスが年3.0〜15.0%(手数料込み)、AGビジネスサポートが年5.0〜15.0%、栄光商事が年12.5〜18.0%と、会社によって幅があります。借入期間に応じた利息を払う形で、期間が短ければ負担は小さくなります。

ファクタリングのコストは手数料です。債権額に対する率で決まり、入金までの期間にかかわらず一定です。当サイトが確認したファクタリング会社の公表値では、手数料率は1%台から10%程度まで幅がありますが、月利換算すると借入の金利より高くなることが多い点に注意が要ります。

取引先への通知

売掛債権担保融資では、貸し手が債権譲渡登記を使って対抗要件を備える方法があり、取引先に通知せずに済む形が取れます。ファクタリングには、取引先に通知して承諾を得る3社間と、通知しない2社間があり、2社間のほうが手数料は高くなる傾向があります。

会計処理

売掛債権担保融資は借入金として負債に計上されます。ファクタリングは債権の売却なので、売掛金が現金に置き換わり、負債は増えません。財務指標への影響が違うため、金融機関との既存の取引や、今後の借入計画を踏まえて選ぶ必要があります。

市場の規模感

ファクタリングの市場は急速に伸びています。矢野経済研究所によると、デジタルファクタリング・請求書カード払い・B2B掛け払いの3市場合算で2024年度は5,436億円、2030年度には2.9兆円と予測されています。一方、売掛債権担保融資の市場規模を示す一次統計は、当サイトが探した範囲では見つかっていません。扱う会社の数も、ファクタリングのほうが圧倒的に多い状況です。

どちらを選ぶか

  • 継続的に一定の売掛金があり、借入として長めに資金を持ちたい → 売掛債権担保融資
  • 特定の売掛金を早く現金化したい、負債を増やしたくない → ファクタリング
  • 手数料と金利を同じ期間で換算して比べる。1か月で回収する債権なら、年利換算の差が大きくなる

どちらも、条件は各社の審査で決まります。売掛債権担保融資を扱う会社は当サイトの売掛債権を担保に借りるで確認できます。ファクタリング会社の比較は当サイトの対象外です。

この記事に関係する会社

セゾンファンデックス ABL対応

扱う担保: 不動産・売掛債権・在庫・機械/金利 年3.4〜15%/限度額 500万円〜5億円

関東財務局長(12)第00897号|確認日 2026-09-04

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AGビジネスサポート ABL対応

扱う担保: 不動産・売掛債権・在庫・機械/金利 年5〜15%/限度額 100万円〜5,000万円

関東財務局長(9)第01262号|確認日 2026-09-04

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Nクレジットファイナンス ABL対応

扱う担保: 売掛債権/金利 年3〜15%/限度額 300万円〜1億円

関東財務局長(15)第00011号|確認日 2026-09-04

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栄光商事 ABL対応

扱う担保: 売掛債権/金利 年12.5〜18%/限度額 50万円〜5,000万円

神奈川県知事(15)第00052号|確認日 2026-09-04

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ジャパン・ファイナンシャル・ソリューションズ ABL対応

扱う担保: 不動産・売掛債権・在庫・機械・その他/金利 〜年15%/限度額 100万円〜2億円

関東財務局長(15)第01468号|確認日 2026-09-04

ジャパン・ファイナンシャル・ソリューションズの公式サイトで条件を見る
出典・確認日
  • 金融庁 貸金業法の解説(貸金業の定義)(2026-09-04確認)
  • 矢野経済研究所 デジタルファクタリング等3市場に関するプレスリリース(2024年度)(2026-09-04確認)
  • 各社公式サイトの商品ページ(2026-09-04確認)
本記事は公開情報の整理であり、特定の会社への申込を勧誘するものではありません。融資の可否・条件は各社の審査で決まります。本記事は監修者による確認前の版です。監修完了後に表示を更新します。