銀行のABLとノンバンクのABLの違い。審査、期間、金利、向いている会社
ABL(動産・売掛債権担保融資)は、地方銀行や信用金庫といった銀行系の金融機関と、貸金業登録を持つノンバンクの両方が扱っています。同じ担保でも、審査の見方、融資までの期間、金利、使える保証制度が違います。
審査の見方
銀行のABLは、既存の取引がある会社に対して、決算内容や事業計画をもとに融資枠を設ける形が中心です。担保はあくまで保全の一要素で、財務内容の審査が先に来ます。中小企業庁の案内でも、在庫や売掛債権を担保とする融資は「事業の内容を継続的に把握する取引」として位置づけられています。
ノンバンクのABLは、担保となる資産の評価と、売掛債権であれば売掛先の信用力に重心が置かれます。銀行のプロパー融資に断られた後、担保になる資産を持っている会社が相談する先として機能しています。
融資までの期間
銀行は稟議と担保評価に時間がかかり、数週間から1か月以上かかることがあります。ノンバンクは公式サイトで審査から実行までの目安を公表している会社もあり、不動産担保ローンでは数日での実行を掲げる会社が見られます。ABLについては、担保評価に外部の査定が入る場合、ノンバンクでも一定の期間を要します。当サイトが確認した範囲では、ABLの実行期間を具体的に公表している会社はありませんでした。
金利の水準
銀行のABLは、通常の事業性融資に近い水準になります。ノンバンクは、当サイトで確認した公表値で下限が年3%台から、上限が15%程度までと幅があります。担保の評価が高く、売掛先の信用力が高いほど下限に近づき、評価が難しい資産ほど上限側になります。
日本貸金業協会の月次統計(令和7年11月度実績)では、事業者向けの有担保貸付残高が前年同月比14.5%増と、ノンバンクの担保付き事業者融資は拡大しています。
保証協会の保証
信用保証協会には、在庫や売掛債権を担保にした融資に保証を付ける制度(流動資産担保融資保証制度)があり、銀行のABLで使われます。保証の対象、限度額、保証料率は制度の案内で確認が必要です。ノンバンクの融資は原則としてこの保証の対象外で、担保と審査だけで条件が決まります。
探し方の違い
銀行のABLは、取引銀行の担当者に相談するところから始まります。制度融資として都道府県が用意しているもの(東京都の動産・債権担保融資制度など)は、指定の金融機関経由で申し込みます。
ノンバンクのABLは、扱う会社自体が少なく、当サイトが確認した範囲では主要32社中7社でした。担保の種類で絞り込める一覧は在庫・機械を担保に借りると売掛債権を担保に借りるにあります。
どちらが向いているか
- 取引銀行との関係があり、時間に余裕がある → 銀行のABLと保証協会の制度を先に相談する
- 銀行に断られた、または急いでいる → 担保の種類に対応するノンバンクを当たる
- 売掛先の信用力が高く、債権が安定している → ノンバンクでも条件が下限側に寄りやすい
いずれの場合も、融資の可否と条件は各金融機関の審査で決まります。当サイトは情報の整理のみを行い、申込の取次ぎは行いません。
この記事に関係する会社
セゾンファンデックス ABL対応
扱う担保: 不動産・売掛債権・在庫・機械/金利 年3.4〜15%/限度額 500万円〜5億円
関東財務局長(12)第00897号|確認日 2026-09-04
セゾンファンデックスの公式サイトで条件を見るAGビジネスサポート ABL対応
扱う担保: 不動産・売掛債権・在庫・機械/金利 年5〜15%/限度額 100万円〜5,000万円
関東財務局長(9)第01262号|確認日 2026-09-04
AGビジネスサポートの公式サイトで条件を見る- 中小企業庁「在庫や売掛債権を担保とする融資・保証について」(2026-09-04確認)
- 日本貸金業協会 月次統計資料(令和7年11月度実績)(2026-09-04確認)
- 各社公式サイトの商品ページ(2026-09-04確認)